(過去の闘病ブログです)
平成22年9月6日
まだまだ気分は浮き沈みが激しくて、落ち込んだり笑ったりで
その波が激しかった。
夫『やっぱり、お前感情の波が変だよ?』
そりゃ、そうだ。当たり前だ。
同じ立場になったらよく分かると思う。
とにかく家族、夫、親類の言葉一つ一つにピリピリしていた。
結婚して15年以上たっていたけど、初めて夫の言動にキレて
罵り合いのケンカをした。
娘がビビッてしまって、チックになったので反省した。
とにかくどんどん感情が蓄積して噴火しそうになっていた。
なまじ本を読み、PCで情報収集したせいか、情報に振り回されて
何を信じていいのやら、全てに疑心暗鬼になっていた。
その原因は…
同じようにポリープを、数百個以上あっても、
大腸全摘出を断り、一つ一つ
内視鏡で手術をすることを選択した患者のブログを見たからだ。
驚いた。
一回の内視鏡で100個単位で切除していく先生がいるそうで…
正直ショックだった。。。
そんなことが可能なんだ。。。
他にも病院の口車にのって、開腹手術をすぐに受けるな的な本。
手術に納得いかないなら、一度決まった手術もキャンセルして、徹底的に話合うべきだ本。
悩む日々。
何かを変えなきゃ!と思い…もう一度大学で話を聞きたいと思い
消化器内科に電話してT先生に、もう一度聞いてみようと思った。
そして
電話をした。
あきらめが悪い格好が悪い事だとは思ったけど
私『間違いなく家族性大腸腺腫症なんですか?』
T『はい、ほぼ間違いなく確定です』
私『他に手術の方法ないんですか?内視鏡で一つ一つ取るとか…』
T『ポリープの数が数百以上あるし…むしろ消化器外科チームからは
なぜ内視鏡で巨大なポリープを危険をおかして、
EMR(ポリープ切除術)したのかと言われたくらいです。』
私『手術を来年まで延ばしてもいいですか?』(卒業式・入学式があるので…)
T『無理です。オススメ出来ません』
私『手術をしないで、そのまま放置すると平均年齢が44歳って事実ですか?』
T『ネットで調べられたのですね…。いちがいに断定は出来ませんし、患者さん
一人一人のケースによっても違いますが、統計的には44歳が患者さんの
平均寿命になっています(言葉に詰まりながら…)』
私『手術はいつ頃とか、それだけでも教えていただけませんか?』
T『手術は外科が担当だから、外科に問い合わせしてみてください』
(え、私もう外科扱いなんだ。。。動揺)←当たり前なのに…冷静でない私でした。
私『…診療中にこんなことで電話して、すみません』
T『いいですよ。まっきー☆さん、大丈夫ですから、安心してください』
本当にこの言葉に、涙がぽろっと出た。
お礼を言って、電話を切った。
T先生は時として、軽いミスが多いと思う。予約のミスとか、書類を忘れたとか…
でも真実…というか、本心を教えてくれる。
内部の事情とかをポロっとこぼしてしまったりもするけど、
これで『え”?!』って思うことも多いが、助けられることも多い。
数百以上ある、放っておくと100%癌化する腫瘍、ポリープを一個ずつ取ってたら
取りこぼしが起こるかもしれないし、EMRで腸に穿孔を起こすかもしれない…
と言ってた、M先生の言葉も思い出し…。
気持ちがグッと固まった気がした。
もう手術まっしぐらで、やるしかないんだ!って感じた。
分かったし、納得した。
もう逃げないようにしようと、この時決めた。
T先生には、本当に診療中に電話して、しかも前に聞いたことを
再び質問して、申し訳ないと思いました。
迷惑な患者だろうなーと自分で反省しました。
T先生あの時は、ありがとうございました。